さらっと「ペリノア王」 ~円卓で唯一、「王」を冠する武勇の騎士~

初訪問の方は、はじめまして。

他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。

さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。

今回は第36回の記事となります。

前回の記事では、トリスタンと対立したパロミデス

前々回の記事では、ランスロットと対立したアグラヴェイン

ここ最近は、何かと敵役イメージの人物について紹介させていただいていました。

経緯はさておき、円卓トップクラスの騎士達に敵役となる人物を記事にしたのならば、

主君であるアーサー王についても、同様の立ち位置となる人物を記事にしたいところ。

と言うわけで、今回の記事では

アーサー王と直接決闘し、勝利した逸話を持つ騎士「ペリノア王」について書かせていただきます。

余談ですが、アーサー王の敵役は割といますので、それ自体は珍しくないです。

以前の記事で書かせていただいたモードレッドもその一角ですね。


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名前(通称)は?

名前は、ペリノア

通称・・・みたいなものとして、「ペリノア王」と呼ばれます。

出典は?

「王」と呼ばれる人物ではあるものの、歴とした円卓の騎士の一員です。

つまり、主君はアーサー王であり、その出典もアーサー王伝説とされています。

どんな人?

概要

アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一員であり、

非常に武勇に長けたことで知られている人物です。

また、円卓の騎士に数えられてはいるものの、

自身が治める土地を持った領主としての側面もあったとされています。

つまり、通称にある「ペリノア王」はあだ名とかではなく

正真正銘、本物の「王様」です。

そのため、実際の上下はさておき

身分的な話としてはアーサー王同格だったと言われているそうです。

逸話①:唸る獣

前回の記事にて、こんなフレーズが登場したかと思います。

・頭と尾が蛇
・胴体は豹とライオン
・足が鹿

はい。アーサー王伝説版キメラこと「唸る獣」ですね。

パロミデスの逸話として知られるこのモンスター、

実は他方で、ペリノア王にも関係ある存在であったとされています。

というのも、

理由は不明ながら、ペリノア王はこの「唸る獣」を探し求めていたらしく、

初登場のエピソードも、そのために旅をしているタイミングでした。

この旅の途中でアーサー王と出会い、

その武勇を認められたことで円卓の騎士の一員として迎え入れられたのだといいます。

ちなみに、結局「唸る獣」は見つからなかったみたいです。

当初の目的よりも、円卓の騎士となったことの方がクローズアップされてる感じがしますよね。

そもそもこの人、結局何を目的に「唸る獣」を探してたんでしょうか・・・。素材とか?

逸話②:アーサー王との出会い

上記の通り、「唸る獣」を探して旅をしていたペリノア王ですが

その一方で、何を考えたか

道行く騎士に決闘を挑んでは負傷させる

というアウトローな行いにも勤しんでいたといいます。

一応、負傷自体は決闘の結果ですし、

そもそも騎士っぽい人物を選んで挑んでいるため、

多分本人的には鍛錬を兼ねた腕試しみたいな感覚だったのでしょう。

実質辻斬りみたいなものですが。

その後、円卓の騎士の一員であるグリフレットまで負傷する事態となり、

とうとうアーサー王が出向いたことで、ペリノア王と対面することとなったそうです。

逸話③:vs.アーサー王

先述の経緯で対面を果たした両名ですが、

片や配下の騎士を負傷させられたアーサー王

片や素性問わず騎士と見るや決闘を挑んできたペリノア王、

当然ながら、和やかにお茶するみたいなほのぼの展開があるはずもなく。

やはり予想通りに決闘が始まるわけですが、

優れた武勇に加えて経験の差もあったらしく、

この時のペリノア王は、アーサー王を相手に2回戦って2回とも勝ってしまいます

ちなみに1回目は普通にペリノア王が勝利、

2回目は感情的になったアーサー王の自滅だったそうです。

その2回目において、アーサー王は自分の敗北(1回目)を認められず

王として」ではなく「感情に任せて」剣を振るったことで、

剣は本来の力を発揮できずに砕け散ってしまったのだといいます。

この時に使用して砕けてしまった剣が、

最初にアーサー王が振るっていた剣、つまりカリバーンだとされているそうです。

ちなみに、アーサー王とペリノア王は、魔術師マーリンの介入もあって、
この後ちゃんと仲直り&円卓入りしたそうです。

ここから持ち直すなんて、魔術師マーリンの話術凄いですね。


以上、今回は円卓の騎士よりペリノア王について紹介させていただきました。

以前の記事で書いて以来、ようやくカリバーン喪失の経緯を紹介できましたね。ちょっと感動

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

また他の記事でお会いいたしましょう。

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