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第45回となる今回は、北欧神話の男性神『ロキ』についてご紹介いたします。
前回の記事では、
「北欧神話の最強神」として雷神トールについて紹介させていただきました。
続く今回の記事では、
トールの記事の中にも何度か名前が登場した神格、
北欧神話のトリックスターこと「狡知神ロキ」についてご紹介したいと思います。
『北欧神話のトリックスター』
北欧神話に登場する狡知神ロキについて、
よく使用される表現が、この「トリックスター」です。
その由来や経緯について、
いくつかのポイントからさらっとご紹介いたします。
狡知神ロキ その①:トリックスター
狡知神ロキの代名詞としてよく使用される「トリックスター」。
その扱いとしては、
- いたずら者
- 物語の秩序を乱す者
- 善悪の両方の面を持つ者
といった要素の持ち主だとされているそうです。
分かりやすく言えば、『物語を引っ掻き回す輩』ですね。
上手く動いてくれれば起死回生の一手となるし、好き勝手されるとロクでもない展開を引き起こす。
そんなキャラクターのことだと考えると良いのではないでしょうか。
狡知神ロキ その②:ロキの功績(善)
イメージ的には善行と無縁っぽい狡知神ロキなのですが、
実は意外にも、北欧神話の中で他の神々の役に立つことがあったりするみたいです。
具体例として、
北欧神話に登場する下記の宝物が誕生する切っ掛けになったのが、
他ならぬロキだったりするそうです。
中でも戦鎚ミョルニルなどは、
雷神トールがその最後の戦いまで振るっていたとされる愛用の武器なので、
これが有るか無いかでは大きな違いがあったのではないでしょうか。
この他にも、
・黄金の腕輪ドラウプニル
・魔法の帆船スキーズブラズニル
といった宝物も、ロキの行動の結果作り出されたと言われているそうです。
ちなみに、いずれの宝物もロキは自分の手元には残さず他の神々に渡しているとか。
意外と気前の良い性格だったのかもしれませんね。
狡知神ロキ その③:ロキの功績(悪)
北欧神話の神々にいくつもの宝物をもたらして
戦力増強に一役買っている狡知神ロキですが、
いつもみんなの役に立つ行動を取っているわけではありません。
善行もあれば悪行もあるのが「トリックスター」です。
もちろん、同じトリックスター的な面々でも善悪の比率は人それぞれですが、
狡知神ロキの場合は結構シャレにならないことも色々やってるそうです。
例としては、こんな感じ。
- 光明神バルドルの事故死を手引き
- 後にバルドルが生き返るチャンスがあったのに妨害
- 終末の日ラグナロクにおいて巨人と共に攻め込んでくる
もはや敵方の所業ですね。
このように好き放題していたロキでしたが、
その後、終末の日ラグナロクにおいて巨人と共に攻め込んできた際、
ヘイムダルという神と戦って相打ちとなり、その生涯に幕を下ろしたそうです。
ちなみに、ロキと相打ちになったヘイムダルの肩書は光の神(光明神)だったとか。
バルドルの件といい、妙に「光」と縁があったみたいですね。
以上、今回は北欧神話の狡知神ロキについて紹介させていただきました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また他の記事でお会いいたしましょう。
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