さらっと「ベディヴィエール」 ~物語的にも歴史的にも古参なアーサー王の腹心~

初訪問の方は、はじめまして。

他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。

さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。

今回は第29回目の記事となります。

最近記事紹介させていただいたのは、円卓の騎士における有名人、

いわば「円卓の騎士と言えば?」と聞かれたときに名前が挙がりやすい面々でした。

そして、ここからはいくらか違う立ち位置のメンバー。

つまり、先の3人のように目立つわけではないものの、

それぞれに特徴的なストーリーを語られる騎士について紹介させていただこうと思います。

と言うわけで、今回の記事では

アーサー王の腹心「ベディヴィエール」について書かせていただきます。


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名前(通称)は?

名前はベディヴィエール、またはベディヴィアとも。

あだ名は「ベドウィル・ベドリバント」といい、「恐るべき膂力(リョリョク)のベディヴィア」を意味するそうです。

恐るべき膂力・・・要するに「怪力」ですね。

万能の武芸強烈なバフ持ちが集う円卓の中で、尚も力をアピールされるというのもすごい話です。

出典は?

円卓の騎士の例に漏れず、アーサー王伝説が出典とされるようです。

特にベディヴィエールは、古い時代のアーサー王伝説において既に名前が登場する人物なので

アーサー王伝説というジャンルにおける古参のキャラクターとも言えるそうです。

この他、ガウェインケイもベディヴィエールと同じタイミングで名前が登場するらしく

これら3名が一般的には最古参の登場人物であるとされています。

どんな人?

概要

(物語的に)早い時期からアーサー王に仕える古参の騎士であり、

アーサー王の側近のような立場にいた人物です。

数々の苦難に見舞われるアーサー王に仕え続けた騎士の一人で、

アーサー王の最期を看取った人物としても知られています。

逸話①:ベドウィル・ベドリバント(恐るべき膂力のベディヴィア)

先の項目で挙げました通り、

「恐るべき膂力のベディヴィア」を意味するベディヴィエールのあだ名です。

実はこのベディヴィエール、隻腕の騎士だったと伝えられているのですが、

それでも円卓の騎士の名は伊達ではなく

「槍の一突きが他者の九突きに匹敵する」

と言われる程の武勇を誇ったと言われています。

ざっくり言えば、片手で他の人の9倍の威力が出ていたということですね。

あだ名のことも考えると、実は相当なムキムキだったんでしょうか、この人。

逸話②:聖剣エクスカリバーの返還

恐らく、ベディヴィエールの逸話として最も知名度があるのがこちらではないでしょうか。

アーサー王はその伝説の中で、最後の戦いの後に

愛剣である聖剣エクスカリバー湖の乙女に返還することを決意します。

しかしながら、この時アーサー王は戦いの中で重傷を負っており、

とても自分で聖剣を運べる状態ではなかったといいます。

そこで、代役としてその聖剣の返還を任されたのが

アーサー王に従っていた最後の円卓の騎士であるベディヴィエールだったそうです。

ベディヴィエールは聖剣の返還を命じられたものの、

やはり物が物なだけに二回に渡って躊躇しましたが、

それでも最後にはアーサー王の意を汲んで聖剣の返還を果たしたのだといいます。

王命を受けていながら迷いが残っているベディヴィエールですが、正直これは仕方ないところもある気はします。

物が聖剣エクスカリバーという伝説級の武器ですし、

別に「欲しい」とは思わないにしても、「もったいない」くらいは考えても無理はないところです。

逸話③:実は聖剣返還してない?

フォローした途端にひっくり返すとか。

よく知られる展開としては、上記の通りベディヴィエールが聖剣エクスカリバーを返還していますが

出典によっては、少し前の段階でベディヴィエールが戦死しており

聖剣の返還を、従兄弟であり、同じく円卓の騎士の一員であるグリフレットという人物が果たしたとするパターンもあるそうです。

アーサー王は、その伝説の中で、とあるローマ皇帝と戦ったことがあるそうで。

ベディヴィエールが戦死したとされているのは、その時の戦いだと言われています。


以上、今回は円卓の騎士よりベディヴィエールについて紹介させていただきました。

最後にポロっとローマが話に関わってきましたが、そのあたりはいずれ別記事でまとめたいと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

また他の記事でお会いいたしましょう。

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