さらっと「ガラハッド」 ~聖杯探索を成し遂げたこの世で最も偉大な騎士~

初訪問の方は、はじめまして。

他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。

さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。

今回は第31回目の記事となります。

前回の記事

「ピンポイントに有名な円卓の騎士」

みたいな表現を出したかと思いますが、

そのピンポイントっぷりも、やはり個人差はあるわけで。

そして、今回の記事で紹介させていただく人物は、

そういった意味では突出してそうな円卓の騎士ではないかと思います。

と言うわけで、今回は

円卓の騎士における特別枠「ガラハッド」について書かせていただきます。


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名前(通称)は?

名前はガラハッド、またはギャラハッドとも。

色々高名な人物ではあるのですが、通称と言えるものは無いみたいです。

ただし、人物評としては「最も偉大な騎士」や「最も穢れなき騎士」等があるそうです。

もうこの時点でパーフェクト感(後述)が漂っている気もします。

出典は?

円卓の騎士の一員ということで、お馴染みアーサー王伝説に関連する人物とされています。

一方で、ガラハッドを含めた数名の冒険行に関係する「聖杯伝説」という物語も別にあるため

こちらもガラハッド達の出典とされることもあるそうです。

どんな人?

概要

以前の記事でも紹介させていただきました

円卓最高の騎士として名高い「湖の騎士」ことランスロット

その息子にあたるのがガラハッドです。

騎士としての才覚は父親譲り・・・どころか上回っているようで、

魔術師マーリンから

「父を超える最も優秀な騎士となる」

と予言を受けるほどの人物です。

実際、長じてから騎士となるための様々な試験を受けた際には

見事にそれらを全て突破し、アーサー王をもってして

「この世で最も偉大な騎士」

と称される程の人物であったとされています。

逸話①:聖杯の騎士

ガラハッドは騎士として任命された後、

アーサー王より「聖杯」の入手を命じられて、同僚の騎士と数名で旅に出ます。

ガラハッド他数名の代名詞とも言える「聖杯探索」の始まりですね。

ここで登場する「聖杯」が一体何なのかという点については省略しますが、

とりあえず「すっごい宝物」という認識でOKです。

聖杯には色々な地域や歴史に関わる由来があるので、
さらっとまとめても余裕で個別記事になっちゃうんですよね。

いずれ「聖杯について」みたいな記事でまとめてみたいと思います。

そんな宝物である聖杯ですが、当然簡単に入手できるような代物であるわけもなく

これを手にすることを求めた場合、

まず試練を突破しないと聖杯が置いてある城に辿り着けず

仮に城に辿り着けても、

過去の行いに問題があれば見ることも叶わないという厳選仕様であったとされています。

要するに「実力と人格の両方に優れた人物でないとアウト」というわけです。

実際、他の円卓の騎士も聖杯に挑んではいますが、

大半の騎士は試練の突破が出来ず、

試練を突破したランスロットも過去の行いのせいで聖杯を見ることができなかったそうです。

ガラハッドは、この聖杯探索を成功させた三人の騎士のひとりであり、

その中でも特に清廉な人物であったされています。

逸話②:円卓の13番目の席

「聖杯」という極めて取得が難しい至宝を入手するだけあって、

ガラハッドには「物が人を選ぶ」というパターンの逸話が複数存在します。

以前の記事で少し書かせていただいた「円卓の席」もその一つで、

円卓の騎士たちの座る円卓には、誰も座ることのできない呪われた「13番目の席」がありました。

歴代でも誰一人として座ることができなかったこの13番目の席に、

ただ一人、ガラハッドだけが呪いに打ち勝って座ることができたと言われています。

言わば、父親であるランスロット達の世代に遅れて、満を持して登場した形ですね。

カッコいいー。

逸話③:完璧超人ガラハッド

ランスロットが「円卓最高の騎士」と言われながらも、

その人柄ゆえにちょこちょこ人間関係で問題を起こしているのに対して、

ガラハッドにはそういった面が無く、更に騎士としては父親以上という

円卓の完璧超人」とでも言うべき人物とされています。

何故ここまで属性が盛り盛りなのか?

ズバリ、ガラハッドの役回りゆえです。

アーサー王伝説には様々なバリエーションがありますが、

物語として広まっている以上、各人それぞれに期待される役割というものがあります。

騎士らしい騎士としての活躍を求められるガウェイン
人情やロマンスを求められるランスロットトリスタンといった面々がその典型ですね。

それはガラハッドも例外ではなく、この人の場合は

「聖杯探索特化」

という役割があるとする説があるそうです。

聖杯という至宝を入手するには、あらゆる人物を凌駕する至高の騎士が必要
 ↓
人気・実力共にランスロットが適任ではあるが、ロマンス型であるがために人間関係が俗っぽい
 ↓
じゃあ、ランスロットの能力を引き継ぐ、清く正しい人物を用意しよう。
 ↓
ランスロットの息子ガラハッド登場

と、大雑把に言えばこんな経緯みたいです。

完璧であったがゆえに聖杯を入手できたのか、

聖杯を入手するために完璧とされたのか。

どちらに捉えることもできますが、

円卓屈指の偉業をなした人物である一方、

ガラハッド個人としては、他人とは違った意味で悩み多き人生だったんじゃないかなーと

ここまで書きながら勝手に心配したくなってしまう筆者でした。


以上、今回は円卓の騎士よりガラハッドについて紹介させていただきました。

アーサー王伝説以外にも関係してくるほどの活躍をした人物だけに、

色々と他の記事でまとめてみたい情報が出てきてしまいましたね。

機会があれば、それらについても個別に紹介させていただきたいと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

また他の記事でお会いいたしましょう。

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