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初訪問の方は、はじめまして。
他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。
さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。
今回は第32回の記事となります。
前回の記事で紹介させていただいた騎士ガラハッドは、
「聖杯探索を成功させる」という役割を持った人物でした。
そして、今回紹介させていただく人物は、ある意味ではガラハッドの同類です。
つまり「明確な役割がある人物」ということですね。
「○○を行う騎士」という設定に関して言及するならば、
「アーサー王伝説における重要性」の面でもガラハッドに匹敵、
下手したら上回るくらいのキーパーソンだと言えると思います。
ただしベクトルは真逆ですが。
と言うわけで、今回は
円卓の騎士にしてアーサー王の敵役「モードレッド」について書かせていただきます。
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まぁ、アーサー王伝説が物語であるならば、当然出てきますよね。
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主人公や人気キャラがいる以上、その反対勢力と言えるラスボス格の人物が。
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今回の記事は、そんなアーサー王の敵に相当するポジションの人物についてです。
名前(通称)は?
名前はモードレッド、またはモルドレッドとも。
他にもモウドリッド、メドラウト、モドレドゥスなどの呼び方もありますが、
特に通称と言えるものは無いみたいです。
出典は?
全然ヒーローっぽくない書き方から始まりましたが、それでもやっぱり円卓の騎士の一員。
その出典はアーサー王伝説とされています。
どんな人?
概要
勇猛果敢な性格も描写されているらしいのですが、
やはり何よりも
「アーサー王への反逆を実行した騎士」
という点で知名度を高めている人とされています。
逸話①:反逆の騎士モードレッド
アーサー王の治世は、その後半において
「円卓の騎士の分裂」や「外敵の侵略」という困難が立て続けに発生します。
これらに対応するため、アーサー王自身が軍勢を率いて国を空ける間、
国王の代役を任じられたのが、このモードレッドです。
後の行動を考えると完全に悪手なのですが、
実際に反乱を起こす瞬間まではモードレッドも円卓の騎士の一員でしたし、
ガウェイン同様にアーサー王の甥ということで、
「君主の代理として不自然ではない出自」という事情もあったかと思います。
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この点関して言えば、アーサー王の失策というより、
モードレッドが周到だったという方が適切なのかもしれませんね。
こうして自分の留守をモードレッドに任せたアーサー王でしたが、
残念なことに、代理であるモードレッド自身が反乱を起こしアーサー王に敵対することとなってしまったそうです。
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この時の戦いは「カムランの戦い」と呼ばれていて、アーサー王最後の戦いとして知られています。
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今回は詳しく書きませんが、アーサー王伝説としては重要な話なので、
いずれどこかで紹介させていただきますね。
逸話②:円卓の騎士モードレッド
上記の経緯があることで、主に「反逆者」としてのイメージが強いモードレッドですが
実は個人レベルで考えてみるとかなり優秀な人物であったそうです。
モードレッド自身はいささか血気にはやるタイプらしいですが、
それでも勇猛な騎士であったとは伝わっていて、
更に最終決戦においてはアーサー王を相手に相打ち直前まで持ち込んでいます。
加えて、アーサー王の軍勢と対峙した際には国内の有力者をかなり味方につけていたようで、
連戦の疲れがあったとは言え、アーサー王をもってして中々鎮圧できない程に暴れ回っています。
トドメに、事の発端としてモードレッドはアーサー王の留守を任されていますが、
この時、いくら余裕が無いとは言え、
しょうもない人物に国を任せたら何が起きるか分かったものではありません。
下手したらモードレッドがいなくても別人の手で反乱勃発です。
それを考えると、アーサー王にとってモードレッドは
「(代理とは言え)自分の国を一時的に預けられる」
と判断できる人物であったとも言えると思います。
総合すると、
個人としても、指揮官としても、君主(代理)としても、
それなり以上の力量を備えていたのがモードレッドという人物だったということなのでしょうね。
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つまり、人選自体は間違ってなかったんでしょう。能力面だけなら。
逸話③:クラレント
正しく本人の武器と呼んで良いのかは微妙ですが、
モードレッドが反乱を起こした際に振るったのが
「クラレント」と呼ばれる剣だったとされています。
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剣としての能力は不明ですが、外観としては白銀の剣だったそうで
儀礼用に使われる剣であったと伝えられています。
元々はアーサー王の宝物として収められていたものなのだとか。
以上、今回は円卓の騎士よりモードレッドについて紹介させていただきました。
途中で「カムランの戦い」という個別記事になり得る単語も出てきましたが、
そちらについては、今後他のタイミングで紹介させていただこうと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また他の記事でお会いいたしましょう。
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