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初訪問の方は、はじめまして。
他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。
さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。
今回は第33回の記事となります。
反逆の騎士モードレッドを紹介させていただきました。
記事の中でも書かせていただいた通り、物語の中でのモードレッドは、いわばラスボスです。
アーサー王と敵対する相手はそれなりにいるものの、
円卓の騎士のようなアーサー王の身内とも言える立場でありながら、
尚もアーサー王に害をなすような人物はそうそういません。
つまり、ここから先の円卓メンバーは、基本的にはアーサー王サイドとなります。安心。
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要するに、いないわけではないんですね、アーサー王の身内でアーサー王の敵みたいな人物。
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むしろ不安。
と言うわけで、今回は
円卓の騎士より「ガレス」について書かせていただきます。
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名前(通称)は?
名前は、ガレス。
あだ名として、「美しい手」を意味する「Beaumains(ボーマン)」と呼ばれていたそうです。
出典は?
後述しますが、円卓の騎士の一員として有名な人物の血縁者であるため
アーサー王伝説が出典とされています。
どんな人?
概要
円卓の騎士の一員にして、最優の騎士と呼ばれるガウェインの実の兄弟である人物です。
関係としては、ガウェインが長兄、ガレスは末弟となるみたいですね。
また、ガウェインの記事でも書かせていただいた通り、
ガウェイン同様に、アーサー王から見ると甥(姉の子)にあたる出自でもあるそうです。
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ちなみに、この人は割とアーサー王陣営の進退的に重要な人物です。
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この人を起因として後に色々と問題が起こったりするのですが・・・それについては後述しますね。
逸話①:騎士見習い時代
上記の通り、ガレス自身はアーサー王の血縁ということで大層な出自を持つのですが、
最初の頃は自分の出自も名前も語らずに騎士を志望したため、
厨房働きからスタートする羽目になったそうです。
ちなみに、任命したのはケイだとか。
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ガレスが素性を明かさなかった理由は定かではありませんが、
「素性ではなく自分の力で騎士になりたい」のような思いがあったのかもしれませんね。
そんなわけで厨房から始まったガレスの騎士見習い時代でしたが、後に
「素性は明かせないけど、自分の仕える貴婦人を助けてほしい」
という思わず警戒したくなるような、
ぶっちゃけ怪しい依頼が舞い込んできた際に、
ガレスがこれを解決したことで、ガレス自身の実力と功績が認められます。
続けてガレスの出自が明らかになったことで、
「いろんな意味で文句無し」
として、無事に円卓の騎士として任命されたそうです。
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余談ですが、上記の依頼については本当に悪い騎士から貴婦人を救う話だったみたいです。
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軽々に素性を明かせない事情とかがあったんでしょうね。
逸話②:美しい手
ガレスのあだ名として知られる「ボーマン(美しい手)」ですが、
これがつけられたのは、騎士となる前の、厨房働きをしていたころだったそうです。
ちなみに、つけたのはケイだったとか。またか。
その由来は、文字通りに美しい手をしていたことらしいですが、
仮にも騎士を志望する身としては、つけられてもあまり誇らしくないあだ名だったんじゃないでしょうか。
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実際「美しい手=怪我も何もない≒騎士の様に戦っていない」みたいな皮肉交じりの意味でもあったとか。
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このあたりが、ケイが「困った性格」とされる理由の一端なのでしょうね。
逸話③:人間関係
ここまで度々出てきましたが、ガウェインの兄弟ということで、
円卓の騎士にもガレスの家族が数名登場します。
以前の記事で紹介させていただいた中では、
ガウェイン、モードレッド、アグラヴェインが、ガレスにとっては兄弟となります。
この中で、長兄であるガウェインは、末弟であるガレスを特に大切にしていたそうで、
後に不運な事情でガレスが命を落とした際、ガウェインはあまりの悲しみに気を失い、
次いで、その原因である人物に対して優等生らしからぬ本気の怒りを向けたと言われています。
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この時の一件はアーサー王伝説としては重要な節目でもありますので、
いずれ事件簿あたりで紹介したいところです。重いけど。
一方で、ガレスが解決した上記の事件において、
当時見習いであったガレスを、事件を担当するために騎士(≠円卓の騎士)として任命してくれたのが
ランスロットだったとされています。
このこともあって、ガレスはランスロットのことを非常に尊敬していて、
同時にランスロットの方も、そんな後輩騎士をとても大事にしていたそうです。
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円卓の二枚看板から大切に思われていたガレスであっただけに、
円卓内部に亀裂を入れる要因になってしまうというのは、何とも皮肉な話ですね。
以上、今回は円卓の騎士よりガレスについて紹介させていただきました。
記事の途中に出てきた円卓の分裂につながる事件についても、
いずれ別の記事でまとめさせていただきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また他の記事でお会いいたしましょう。
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