初訪問の方は、はじめまして。
他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。
さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。
第42回となる今回は、北欧神話の男性神『オーディン』についてご紹介いたします。
前回の記事では、
「九つの世界」と題して北欧神話の舞台について記事を書かせていただきました。
舞台の紹介が終わったのなら、次は登場人物。
ということで、
今回は神話の主要な登場人物として
北欧神話の主神「オーディン」について記事を書かせていただこうと思います。
名前は?
名前は、オーディン(Odin)。
または、ヴォータン(Wotan)・ヴォーダン(Wodan)などとも。
その名前には、
古ノルド語(古北欧語)で「激怒する者」といった意味があるそうです。
出典は?
オーディンは北欧神話世界の最高存在とされる神格なので、
当然ながらその出典は北欧神話ということになります。
もう少し時代を遡るとゲルマン系(ドイツ系)民族に信仰されていたという説もあるそうですが、
このあたりに言及すると話がややこしくなるので、
基本的に北欧神話の主神という認識でOKです。
どんな神様?
前述の通り、オーディンは北欧神話における最高存在として
主神と呼び称される強大な神格とされています。
オーディンはその強大さに違わず何かと呼称が多い神格なのですが、
基本的には、
- 魔術の神(知識の神)
- 戦争の神(軍神)
- 嵐の神(天候の神)
といった面を持つ神格として知られているそうです。
オーディンの逸話
逸話①:ミーミルの泉の水を飲む
「ミーミルの泉」とは、
北欧神話世界の中心である世界樹ユグドラシルの根元に湧き出す泉のことです。
その水には知恵と知識が宿るとされていたらしく、
かつて主神オーディンはそれらを求めて、このミーミルの泉の水を飲もうとしたことがあったとか。
この時、オーディンは泉を管理していた賢神ミーミルに
自分の片目を差し出す
という代償をもって泉の水を飲むことを許されたそうです。
これによりオーディンは知識と魔術を会得し、
同時に「隻眼の神」という特徴で語られるようにもなったといいます。
逸話②:自分を代償にルーン文字を得る
主神オーディンが「知識」を求める逸話として、有名な話は2つあると言われているそうです。
ひとつは上記の「ミーミルの泉」の一件、
そしてもうひとつが、ルーン文字の神秘を求めて自分自身を代償に捧げた逸話です。
今回オーディンが求めた「ルーン文字」は簡単に言えば「魔法」のようなもので、
その意味では「魔法を会得するために儀式を行ったオーディン」という逸話とも言えます。
この時の儀式において、オーディンは
- 自分自身を世界樹ユグドラシルの枝から吊るす
- 吊るした自身の体に槍(グングニル)を突き刺す
- そのまま九日耐える
というとんでもない手順を踏んだとされているそうです。
苦行の甲斐あってか、オーディンはルーン文字の神秘を理解することに成功し、
以来魔術の神・知識の神として知られるようになったのだとか。
余談ですが、この時のインパクトありすぎな儀式シーンをモチーフとしたのが
タロットカードの一枚である「吊るされた男」という説もあるそうです。
まぁ、前述の通り、吊るしたのも本人なんですけどね。
オーディンの持ち物
北欧神話の主神とされるオーディンは、
その強大さを証明するようにいくつもの力ある道具などを所有していたそうです。
その中でも有名なところを紹介します。
その①:魔法の槍グングニル
オーディンの持つ代表的な武器たる魔法の槍です。
鍛冶を得意とする種族であるドヴェルグ(ドワーフ)によって製作されたと言われています。
投げると必ず標的に命中し、
その後しっかり持ち主の手に戻ってくると言われているとか。
便利ですね。
その②:一対の鴉フギンとムニン
オーディンの肩に止まっている二羽のワタリガラスです。
夜明けに世界へ向かって放たれ、様々な情報を集めて夜に戻り、
それをオーディンの耳元で伝えるのが役目とされているそうです。
要するに、オーディン専用の情報収集役ですね。
ちなみに、名前の意味はフギン(思考)とムニン(記憶)。
その③:一対の狼ゲリとフレキ
オーディンの足元に控える二匹の狼です。
前述のフギンとムニンと違い、特にこれと言った役割は語られていないみたいですね。
一応「オーディンの食事を与えられる」というポジションではあるらしいですが、
さすがにこれは役目ではないでしょう。多分。
神話で語られるところによると、オーディンは食事を必要としないのだとか。
なので、それをゲリ&フレキにあげてるということらしいですね。
ちなみに、名前の意味はどちらも「貪欲なもの」とされているそうです。
以上、今回は北欧神話の主神オーディンについて紹介させていただきました。
オーディン本人と言わずとも、オーディンから関連する話題は数多くありますので
今後はそちらについても記事を書かせていただこうと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また他の記事でお会いいたしましょう。
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