さらっと「ボールス」 ~円卓有数のサポーター、困ったときの彼頼り~

初訪問の方は、はじめまして。

他の記事から見てくださっている方は、こんにちは。

さらっと納得を目指す本サイト「さらとく」。

今回は第38回の記事となります。

前回の記事で紹介させていただいたパーシヴァルは、

役割こそ違えど、ガラハッド同様に「聖杯の騎士」と呼べる存在でした。

そして、こちらも過去の記事で言及した通り

「聖杯探索」を成功させたのは、ガラハッド・パーシヴァルを含む3人組とされています。

と言うわけで、今回は聖杯探索を成功させた3人組の最後のひとり

ボールス」について書かせていただきます。


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名前(通称)は?

名前はボールス、またはボースとも。

通称は特に無いみたいですね。

ちなみに、ボールスの父親も、息子と同名で「ボールス」だったそうです。

ボールス(父)は領土を治める王でもあったため、
息子と区別する意図もあってか「ボールス王」と呼ばれることが多いみたいですね。

出典は?

円卓の騎士として名を連ねる人物であるため、

アーサー王伝説が出典とされているそうです。

どんな人?

概要

アーサー王の配下である円卓の騎士の一員であり、

「湖の騎士」ことランスロットの従兄弟に当たる人物です。

親戚という気安さか、あるいは単純に気が合うのか、

何かとランスロットの手助けをする役回りで登場することが多く、

同時にランスロットの方からも頼りにされるという友好的な間柄だったと言われています。

逸話①:人間関係

ボールスの父親が、息子と同名でボールス王と呼ばれていることは先述の通りですが、

このボールス王にはが一人いたとされています。

この弟もまた自領を持つ王であり、

治めている都市の名前と合わせて「ベンウィックのバン王」と呼ばれていたそうです。

そして、このバン王の息子にあたるのが

円卓筆頭ことランスロットだと言われています。

ボールスとランスロットが従兄弟だというのは、こういった理由からですね。

ちょっと気になる点として、

ランスロットの幼少期って割とアレなことになっているわけで・・・。

この人達、ちゃんと互いの出自について把握できていたんでしょうか?

きっと魔術師マーリンあたりが良い感じに教えてくれたのでしょう。(適当)

逸話②:ランスロットとの関係

少々懸念があるとは言え従兄弟という間柄であるボールスとランスロットですが、

この両名、何かと協力体制を組むことでも知られているそうです。

具体的には、こんな感じで協力していたとされています。

ランスロットが行方不明  ⇒ボールスが探索へ
ランスロットに困難発生  ⇒ボールスを相談役に
ランスロットが出る試合  ⇒ボールスが代理出場
ランスロットからのお使い ⇒ボールスを尋ねろ
ランスロットが逃げ出した ⇒ボールスが匿う
ランスロットが離反    ⇒ボールスも一緒に離反

ランスロット問題起こしすぎ。

ともあれ、ランスロットからすれば

困ったときには真っ先に頼りにする程の信頼関係があったということなのでしょう。

もはや女房役ですね、ボールス。

逸話③:聖杯探索メンバーとの関係

前述の通り、やたらとランスロットとの関係が多いボールスですが、

一方で聖杯探索を成功させた3人の騎士の一角としても知られた人物でもあります。

とは言え、そのチームメンバーは

清廉潔白なガラハッドに、純粋無垢なパーシヴァルという

出典次第でメインキャラとして聖杯を入手し得る事実上の主人公格コンビです。

こんな面々に挟まれてしまってはボールスも災難・・・かと思いきや、

この人はこの人で、実は大切な役目を担っています。

何せボールスがいないと、聖杯探索の顛末は誰も知ることができませんでした。

さらっと聖杯探索

バリエーションは色々ですが、アーサー王伝説に紐付く聖杯探索において
聖杯を入手した3人のその後はおおむねこのようになっているそうです。
 ・ガラハッド :死亡
 ・パーシヴァル:死亡
 ・ボールス  :帰還(聖杯は消失)

ちなみに、↑のガラハッドとパーシヴァルは道中でリタイアしたとかではなく、
聖杯に認められたことで天に召された」という経緯なのだとか。

ついでに聖杯もこの時一緒に消えたそうです。

以上の顛末から、

ボールスが帰還したことで、初めてアーサー王

聖杯を持ち帰ることが叶わなかった」という事実を知ることになったといいます。

下手すればアーサー王が最後まで聖杯(消失済み)を待ち続ける可能性があったことを考えると、

ボールスの果たした役目は、目立たないながらも意味のある行いだったのでしょう。


以上、今回は円卓の騎士よりボールスについて紹介させていただきました。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

また他の記事でお会いいたしましょう。

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